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裏うぉっちング!!!

オタク、サブカルなどの理屈っぽい話はこちらで。

応援=闇堕ち幇助か、アイドルファン永遠のジレンマ

映画

先日、たまには年末っぽいことでもしようとカラオケに行った。友人はほぼ同年代でアイドル(ハロプロなど)好きという共通点があったので、ハロプロの曲をちょこちょこ入れていく。本人出演のMVが流れると、いろいろやらかしたメンバーたちがまだ純粋だったであろう頃の姿が続々と映し出されてとにかく気まずい。モザイク処理とか、テレビみたいに編集してカットすることもなく、ありのまま流れるので、なんとなく気まずい。

 

タンポポの『乙女 パスタに感動』のMVでは、もはやテレビでは存在していなかったかのように扱われる、天使のような笑顔を見せる最年少八重歯の姿や、離婚騒動で世間から厳しいおしかりを受けたうら若きミニマム金髪っ子の初々しい振る舞いがある。今はハロプロからAKBグループに人気が移り変わっていったが、時代は繰り返す。謝罪坊主や週刊誌に情事売られ娘まで現れた。

 

やらかしレベルは人によって違うけれど、いちアイドルファンとして昔からジレンマがある。それは、

「アイドルを応援することが、結果彼女ら/彼らを追い詰めることになる」つまり「応援=闇堕ち幇助なのではないか」ということ。

「地獄への道は善意で敷き詰められている」とはよく言ったもので、ファンが応援することでステージ上の人物が元気をもらい、ステージ上の人物が頑張ることでファンも元気をもらい…という構図はスポーツなんかでも同じだと思うけど、アイドルの場合は見られるのが仕事であり、ファンが恋人でありというかなり特殊な仕事なので、応援されることは時にはプレッシャーであり、ストレスにもなる。先日話題となった元オスカーの清純派タレントがクスリにおぼれた件もなかなかインパクトがあったが、日常生活を送るだけでも気分の浮き沈みがあるのに、日々大きなストレスにさらされる芸能界なら闇堕ちへの坂もそれだけ急なのだろうと想像できる。

 

といった内容を、2012年、映画「ヘルタースケルター」を見た時の感想で昔書いていた。

うぉっちング!!! : 【ネタバレあり】映画「ヘルタースケルター」感想

で、NETFLIXで年末、3年ぶりにまたこの映画を見た。当時同人誌「奇刊クリルタイ増刊dorj Vol.3」にもクロスレビューという形で寄稿しているのだが、個人的にはこの映画はなかなかの傑作だと思っている。

 

奇刊クリルタイ増刊「dorj」Vol.3

奇刊クリルタイ増刊「dorj」Vol.3

 

 

周囲の評価が昔も今もとにかく低く、同時期に放映された「桐島、部活やめるってよ」が絶賛されてヘルタースケルターがクソ映画扱いされていたのがいまだに納得いかないので、2回見てもやはり傑作だったと感じた理由をまた勝手に書いていく。

 

大きな感想は以前と変わっていないけど、「女に消費される女」というテーマは2016年の今も、まだまだ現役で突っ走れる鮮度の落ちない問題だ。アイドルの低年齢化が進む中で、応援が闇堕ちを誘ってしまうのでは?というジレンマはむしろますます加速したと言っても言い過ぎではないと思う。

 

ヘビーローテーション」のPVでAKBと関わりのある蜷川監督。ヘルタースケルターであの沢尻エリカに生々しすぎる役を演じ切らせた蜷川監督。沢尻扮するりりこからにじみ出るのは、自分の代わりは誰でもいる、すぐに飽きられて取って代わられてしまうという焦燥感、苛立ち。華やかだけれど不安定でギャンブル要素が高く、どこにもよりどころがない芸能界。

 

ハイパーメディアクリエイターブイブイいわせていた頃の沢尻の生き写しにすら見えるが、冒頭の友人からすると、「蜷川のファンタジーな演出がやりすぎ、台詞もやりすぎ、沢尻の演技もやりすぎ」とやりすぎ尽くしらしい。でも、そこに「やりすぎの美学」というか、過剰さややりすぎなところも含めてどこか生々しく、リアリティがある、と言ってみたい。それくらい彼女はハマり役すぎた。数ある女優やタレント、アイドルが闇堕ちしていく中で、彼女も「別に」騒動で相当心身に負荷がかかったと思う。演じる仕事というのは、常に自分のアイデンティティを脅かされる危険な部分もあるはずだ。もし、あの役者が主人公だったら…身近なあの人だったら…、自分だけのヘルタースケルターを無限に楽しめる汎用性の高さも魅力的。

 

メイクや衣装も過剰すぎて、パッと見「これは本当に魅力的なのか?美人なのか?」と疑問に思ってしまうところも、今っぽい。最近は原宿や渋谷で活躍する読モがバラエティ番組を中心としてテレビに良く出る。でも、そのファッションやメイクは特定のコミュニティで強烈に支持されているもので、一般的なカワイイや美しい、きれいの基準とはどこかずれている。映画のりりこも、それに近い。沢尻の素顔も映画のために鍛えて絞った体も魅力的には違いないが、やり過ぎな装飾でお世辞にもあまり美人とは言えない。やりすぎだ。闇堕ちするので表情もひどくゆがんでいくし、むしろ不細工で惨めなむき出しの姿ばかりが目立つ。その何もかも投げ打ったやっつけ感のためか、どこまでやりきってくれるのだろうという演者・沢尻エリカへの好奇心とワクワク感は加速していく。

 

これはすべてフィクションなのだけれど、当時も今も、「女に消費される女」は本当につらい仕事だろうなという認識は変わらない。スキャンダルは異性のファンからのプレッシャーがかかるが、拒食症になるモデルは同性の視線からのプレッシャーが大きい。

 

ジャニーズなど男性アイドルの方にはあまり明るくないが、女性アイドルと比べてファンからのプレッシャーで非行に走ったり、はっちゃけてしまったりという闇堕ちの印象が少ない。物理的な性差の問題もあるだろうけど、激太りの話題も女性アイドルが圧倒的に多い。

 

「二次元は裏切らない」という言葉があるように、二次元を応援するのは気楽だ。スキャンダルもないし、闇堕ちもしない(そういう設定のものもあるけど)。何の気兼ねもなく応援できる。

 

売れてほしいから応援する。でも、売れるといろいろと大変。でもやっぱり頑張って欲しいから応援したい。年端もいかない未熟な子たちを応援するから罪悪感が出るのかもしれない。まだ自分でしっかり判断できない子を大人たちが無責任に応援してよいのかと。でも、「アイドル=未熟なもの」なので、この矛盾とジレンマはもうどうしようもなかったりする。

ゆとりが選ぶ初代プレステ名作ソフト20

ゲーム

今年8月、電撃でこんな記事が掲載されていた。

dengekionline.com

小学校1年生のときにPSが発売され、12月が誕生日だったこともあり、誕生日プレゼントが初代PSだった。幼稚園時代にファミコンスーファミは触れており、その後もゲームボーイニンテンドー64など次々と遊びつくしていったが、やはり子供の時に最も遊んだPSのソフトがひときわ思い出深い。

 

最初に触ったのは、父親が買ってきた「リッジレーサー」。父親はファミコンスーファミでもソフトを買ってくるのだけど、結局家族の中でゲームにのめりこむのが私だけだったので、リッジレーサーもほとんど私がプレイしていた。子供なのでたいしたプレイができず、ドリフトができるようになるのは数年後。ロード画面のギャラクシアンをピコピコ遊ぶのがひそかな楽しみだった。

 

初代プレステ20周年ということで、上の記事にならってゆとりが名作20個選んでみた。20に絞るの難しかった。

風のクロノア
エアガイツ
トロンにコブン
ファイナルファンタジーVII
私立ジャスティス学園熱血青春日記2
・とんでもクライシス!
パラッパラッパー
クロックタワー2
・立体忍者活劇 天誅弐
テイルズオブファンタジア
・エイブ・ア・ゴーゴー
クラッシュ・バンディクー
ロックマン バトル&チェイス
ブレイヴフェンサー 武蔵伝
がんばれゴエモン~宇宙海賊アコギング~
モンスターファーム
バイオハザード2
サルゲッチュ
ランナバウト
遊戯王 モンスターカプセルブリード&バトル

 

友達もみんなゲームが大好きだったので、ほんとにどれもよく遊んだ。漫画やアニメが好きだったから、ドラゴンボールサイコメトラーEIJIなんかのキャラもの系のゲームも原作を追体験できて楽しい。

 

クラウドやティファなどのFFキャラも登場する3D格闘ゲームエアガイツ」は今もミカドなどのゲーセンで稼働しているので、唯一現役で遊んでいるもの。360度縦横無尽に動き回ったり、ステージの障害物を利用したりと斬新なゲームシステムが魅力だけど、その出会いは「ブレイヴフェンサー 武蔵伝」に付属していた体験版だった(両方スクウェアのソフト)。

 

ここに挙げたゲームはどれも数えられないほどの時間を捧げたけれど、ベストオブ名作ソフトを1つ挙げろと言われると、悩みに悩んで武蔵伝を選ぶかもしれない。当時武蔵伝は人気すぎて発売後即完売。家に届くまでの間、一足早くソフトをゲットしていた友達の家にみんなで集まり、その友達がプレイするのを攻略本を見ながらひたすら横で眺めていた。wikiによると、売上本数は約65万本とのこと。

 

武蔵伝

武蔵伝

 

 

ヤクイニック王国という架空の国に宮本武蔵が「英雄召喚」され、国の危機を救っていく――という3DアクションRPGで、コロコロコミックの主人公みたいな見た目と性格の江戸っ子な武蔵がすごく魅力的で、子供心に響いた(後にブギーポップの単行本を見て、武蔵伝のイラストデザインと同じ人だと気付く)。武蔵とともに成長する、冒険譚という感じ。

 

ストーリー、世界観、ゲームバランスも絶妙で、次はどんな物語が…?と、気になって親に怒られたり、ゲームのコンセントを抜かれたりしながらもひたすらプレイしていた。収集・やりこみ要素があるのもポイントで、フィールド上にとらわれたヤクイニック王国(焼き肉のもじり)の国民たちを助けることで、彼らが武器を作ってくれたり、アイテムをくれたりとゲームを攻略するための手助けをしてくれる。彼らは「おかしらレバン」「ハーチノス司祭」など肉の部位をもじった名前で、キャラも1人1人しっかりと作られている。メインストーリーとは別に、国民救助のコンプリートという楽しみもあるのだ。

敵国のル・コアール帝国はアルコールのもじり。声優陣が大塚明夫さん、三石琴乃さん、宮村優子さん、千葉繁さん、山寺宏一さん、茶風林さん、大谷育江さんととにかく豪華な国だけど、登場人物が多いので実は1人で何役もこなしている。ちなみに武蔵は松本梨香さん。ポケモン全盛期でもあったので、サトシにしか聞こえないけど当時の子供は誰もがすんなり入り込めたに違いない。

 

必要な素材を集めて作る伝説の武具、夜にならないと出現しない謎の生物ミンクー、ゲーム内に登場するキャラや敵のフィギュアのゲーム内購入などもついつい時間をかけたくなる中毒性の高いサブ要素。

 

あと、他のゲームをいいとこ取りしているところが結構あって、「星のカービィ」のように、剣を相手に刺すとその敵の能力をコピーできる「ゲット・イン」というシステムがある。場所によっては相手の能力をコピーしないと進めない場所があり、パズル的な要素も。

また、昼と夜、曜日の概念もある。歩き回っても時間は経過するけど、いつでもどこでも寝ることができるのは斬新だった。寝ると体力が回復でき、時間も経過する。ミンクー出現を待つときや特定のダンジョンやイベントに行く場合に便利だけど、敵の前で寝ると当然攻撃されるので注意しないといけない。曜日の概念は、王国の店が特売日や定休日になったり、特定のイベントを発生させるために必要だったりする。こういった様々な要素を巧みに合わせた謎解きゲーの面もあるので、攻略本を見ながらじっくりと進めていった記憶がある。武蔵のライバル小次郎も憎めないヤツで、とにかくどのキャラもエッジが効いていた。

 

上に挙げたアクションゲーム「風のクロノア」「サルゲッチュ」も間違いなく名作で、クロノアは不思議なキャラとのユニークな操作性が独特の世界観を作っていたし、サルを網で捕まえるサルゲッチュも1匹1匹に名前と性格が設定されていて、芸が細かかった。まだネットの攻略サイトがあまり普及していない時代だったので、そういうゲーム内だけでは分からない細かいこだわりを攻略本で確認するのが主流だった。今は攻略本を買うことなんてなくなってしまい、メーカーはファンブックやイラスト集を売っているけど、当時は攻略本が一番のファンブックだった。武蔵伝も、サルゲッチュも、テイルズオブファンタジアのめちゃくちゃ分厚い攻略本も。

 

どのゲームも長く続けていると、BGMが脳内に残る。ゲーム音楽の点ではサルゲッチュもテクノっぽいところがかっこいいのだけれど、武蔵伝の熱い感じはコロコロとボンボンで育った子供によく響く。武蔵伝は2も出てるけど、こちらは前作を超えるほどのものにはならなかった。やはり1が名作すぎた。

 

武蔵伝のサントラが欲しくなった。

 

Brave Fencer 武蔵伝 ― オリジナル・サウンドトラック

Brave Fencer 武蔵伝 ― オリジナル・サウンドトラック

 

 

羽山ならずとも紗南ちゃんにグッと来る、原作ファンも大満足の舞台「こどものおもちゃ」を語りたい

アニメ

りぼん60周年記念公演として、人気作「こどものおもちゃ」が舞台化した。少女漫画の中では「ふしぎ遊戯」と並んで1、2を争うほど好きな作品なので迷わずチケットを購入。実は初舞台だったので、あの原作・アニメのコミカルでハイテンションなノリを生身の人間が再現すると違和感があるのではと不安があったけれど、実際はまったく違和感なく舞台特有の世界にすんなり入り込めた。

http://www.nelke.co.jp/stage/kodocha/images/top_img_path.jpg

 

今回の舞台はWキャストで見に行ったのは、ばびっと組の公演。倉田紗南役を小椋梨央さん、羽山秋人役を相澤侑我くんが務める。脚本・演出は信頼の安心感・安定感をお届けするアニメ版監督の大地丙太郎氏。観客は20代~40代が多く、9割が女性。小さい子供もちらほらいたけど、親に原作訓練されてから来たのだろうか。

 

2時間で原作の序盤(先生たちのチチクリ写真をネタに学校で暴れる不良少年秋人→スッポン写真撮られておとなしくなる→紗南のおかげで秋人が家族と和解→紗南ママが紗南と自身の暴露本出版→紗南の生みの親と再会)を無理なく凝縮していて、同時に2つのシーンを見せる舞台ならではの演出も。

 

リアル紗南ちゃん登場

紗南ちゃんは本当に原作・アニメからそのまま飛び出てきたようで、元気に明るく、舞台上を縦横無尽にしゃべって踊って動き回る。こまわりステップやピコピコハンマーなども健在。2次元でもテンション高すぎてついていけないところがあるけど、3次元でそれを再現しても痛々しさやきつさをほとんど感じさせない自然な紗南ちゃんだった。

 

クールな羽山もハマっていたが、ふてくされた顔をしないといけないシーンでちょっと笑ってしまうなど少し子供らしい幼さも垣間見えた。そういうのが見えるのも一発本番の舞台ならではですが。紗南の掛け合いも息ピッタリで、スッポン写真、公園のシーン、落ち込む紗南にデリカシーのない言葉をかけるシーン、社会見学中に紗南にキスするシーン、サム発言に羽山が吹き出すシーン(まさかのサムも登場します)など、おおむね原作をなぞってストーリーが展開される(順序は多少前後する)。ちなみにスッポン写真はパンツも脱がせるけど、羽山は肌色のストッキングをはいている。

 

羽山のトゲトゲが抜けていく公園のシーン

こどちゃの中で一番の名シーン(だと個人的に思う)公園のシーンが見れたのは大満足。これは自分を生んだせいで母親が死んだと姉に恨まれて家族と不仲になっている羽山を紗南がなぐさめるシーン。膝枕中に「あーちゃん、ママはね。あーちゃんのこと愛してるから、がんばって生んだのよ」と一言(原作では木の枝で耳掃除をする)。原作では羽山の家庭環境にシンクロした紗南のドラマを羽山一家がテレビ見て、羽山一家のトゲトゲした心が少しずつほんわりしてくる涙なくして見られない場面だ。

このとき羽山はまだ紗南が捨て子だという事実を知らない。こどちゃは後半に進むとさらにハードでシリアスな展開が待っているけれど、やはり序盤のこのシーンが一番見どころだと思う。というのも、紗南のこのセリフは子供だとそもそも敏感に気付くことのできないものだし、大人だと相手が持つ寂しさに気付けてもこうしたセリフはなかなか口をついて出ないはずだから。子役として他の子よりちょっぴり早く社会に出て、子供の素直さ・無邪気さも併せ持つ紗南だからこそ言えるセリフなのだ、ということですごく深いシーンだと思う。羽山ならずともグッと来ます。

 

三石琴乃さんの紗南ママがマジでママ

会場でひときわ笑いを誘ったのが、ヒモ兼マネージャーの玲くん(イケメンです)、クラスメートの剛(原作より小物感3割増しの演出)、羽山父と紗南ママ(これも原作まんまのハマり役)などの個性が強烈なキャラクターたち。ほかにもクラスメート男女、先生たち、羽山姉、アニメで小六隊が歌った劇中歌をライブで披露する男性アイドルグループ「CHaCK-UP」など、舞台上は情報量過多で2時間がひたすらに充実している。

 

玲くんは紗南並に登場シーンやセリフが多く、体を張って笑いを誘い、剛も報われない全力の健気さが非常にシュール。羽山父は原作と同じく独特の空気と間が特徴。個人的にどんな演技をするのだろうと気になっていた三石琴乃さんの紗南ママはとにかく「マジ紗南ママ」でした。セーラームーン感はまったくない、コミカルな変人奇人ママのママです。頭にリスの家を付けてキックボードで担当編集から逃げる姿は舞台上でしか見られないかと…。大地監督とは「おじゃる丸」でもご一緒しているようで。余談だけど「烈火の炎」の影炎も三石さんだった…。

こどものおもちゃ 小学生編DVD-BOX1

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初舞台は大満足だったけど、展開がめまぐるしいので、舞台って相当原作好きかキャストファンじゃないと楽しめないメディアなのではないかと思った次第であります。

【ネタバレ全開】映画コープスパーティーと原作の違い

ゲーム 映画
乃木坂46生駒里奈さん主演の映画コープスパーティーを見てきた。若手起用作品にありがちな棒読み感と初々しさが個人的には好み。実写ひぐらしを見たときのような、ああこれは原作やアニメとは別物として愛でようという感覚。

コープスパーティー BLOOD DRIVE(通常版)

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コープスパーティー Book of Shadows (通常版)

コープスパーティー Book of Shadows (通常版)

コープスパーティーは、学園祭当日に教室に遅くまで残っていた学生たちが怪談話を始め、終わった途端に停電が起きて目が覚めるとそこはボロボロの廃校舎だった…という、なんとかぐらし!みたいなテイストも含む猟奇ホラー。

亡霊たちによる怪奇現象が主人公たちを襲い、凄惨な光景が繰り広げられていく。グロ全開。

原作は未プレイなので、wikiなどでいろんな作品のネタバレを漁りまくった。ストーリーやキャラの死因などはおおむね原作通り。
ただ、限られた時間で、導入→謎解き→脱出と一通りこなすためにストーリーは急ピッチで進む。初見だとよくわからないシーンが多いし、キャラ同士の関係性の描写が薄いので、なんでこいつはあいつのことこんなに好きなの?と疑問に思う。
映画では恋愛感情が各キャラの大きな原動力の1つになる。

死亡順と死因一覧(順番はうろ覚え)
メインキャラは
直美
世以子
哲志
あゆみ
良樹
由香
朔太郎

死亡順や死因は以下の通り。

先生(結衣)→柳堀ヨシカズ(化け物になった職員)にハンマーで顔面を強打され血をふき出して即死。彼らが迷い混んだ天神小学校が異常な場であるという説明のためのファースト被害者

繭→子供の亡霊に猛スピードで引きづられて壁ドン(壁におもいっきり叩きつけられる)で内臓破裂の粉砕死体に。彼女が転校するからと「幸せのサチコさん」なるおまじないをすることになったので、ある意味この事件の原因?ともいえる。彼女のバラバラ死体を見てハァハァしちゃう朔太郎にあの世から電話をかけて「私の内臓見ないで…///」と伝えちゃう茶目っ気も見せる

世以子→亡霊にとりつかれた直美の手により、トイレで首吊り。直美LOVEなことも映画内で告白。あの世から直美にLOVEメールを送り続ける健気な子

朔太郎→柳堀ヨシカズに何度もハンマーで殴打されぐっしゃり死亡。粉砕死体が繭と分かって発狂し、由香を殺そうとする最中の出来事。繭とともに出番ほとんどなし。

良樹→柳堀ヨシカズに抱き締められて骨がバキバキに(確かこれで血を垂らして虫の息になったはず)。相変わらずあゆみへの思いは報われず

由香→由香をサチコと錯覚した哲志に頭を鈍器で何度も殴打されて死亡。ブラコンシスコンの兄妹なだけに、余計に哲志のショックは大きく。サチコに弄ばれて舌を切られ、腹には哲志に届けるために持ってきた傘を刺されるなど、痛い目ばかりに遭う


哲志→自分の分の幸せのサチコさんの紙片を直美に渡し、ちぎれた腕だけ現代に戻る。彼が死亡したことに直美とあゆみが気付いて閉幕

直美とあゆみのみ生き残る。直美は現代に戻るために必要な紙片をなくしてしまう。あゆみがそれを拾うが、哲志と直美の仲に嫉妬して偽の紙片を直美に渡す→哲志がそれに気付いて自分の紙片と入れ替えるという流れ。

怪奇現象の原因だったサチコの正体や、天神小学校の校長がサチコとその母親を校内で殺していたのも原作同様。

あゆみと良樹が一時的に現代に戻るシーンはカット。

映画も途中からは怖さとグロさで、ホラー苦手な人は見てられなくなる。原作もやりたいけど怖そうだからやるのがちょっと…という感じで。


人物相関は以下の通り。
直美→哲志
哲志→直美
世以子→直美
あゆみ→哲志
良樹→あゆみ
この辺の人間関係をもう少し描いてくれたらより深みが出たかなぁと思う。


【ネタバレあり】映画「リアル鬼ごっこ」、原作ガン無視の園子温ワールドに「マッドマックス」も真っ青

映画 アイドル

トリンドル玲奈篠田麻里子真野恵里菜がトリプルヒロインを務めた映画「リアル鬼ごっこ」をさっそく見てきました。主に篠田麻里子を見に行ったのですが、なんだか私が知ってる篠田麻里子とちょっと違う…となり、微妙な感じに。

 

ですが、当初の目的とまったく異なるラビットパンチの衝撃を斜め上の方向から食らい、これはこれでエンターテインメントとしては有りなのではないかとニヤニヤしながら映画館を後にしたのでした。

 

ddnavi.com

 

というのも、映画を見始めてびっくらこいたのが、原作ガン無視の別作品になっていたということ。

 

おいこれ、原作読んでないだろ!!いいぞ、もっとやれ!!!

 

リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)

リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)

 

 

と思いながらぐぐっていると、上の記事で園子温監督のコメントが。

リアル鬼ごっこ」というタイトルそのものにインスパイアされ、原作をあえて読まず、前からやりたかったこと、企画が結実しなかった作品のプロットをいくつも導入し、一から脚本を書きました。

やっぱり読んでませんでした。

 

もはやタイトルも変えてよかったのではと思えるほどで、一言で言うなら「園子温が合法的に人の原作を悪魔改造しちゃったエログロおバカ映画」(褒め言葉)という感じです。

 

マッドマックス」が世間の話題をかっさらっているわけですが、同じくらい超絶頭悪い映画(繰り返すけど褒め言葉)として、頭からっぽにしてゲラゲラ笑いながら楽しむものかと思います。

 

まずババッとあらすじを紹介しますと、
JKのミツコ役・トリンドル玲奈→花嫁のケイコ役・篠田麻里子→学生ランナー役・真野恵里菜の順でマラソンのごとく主人公のバトンタッチリレーが行われます。で、各ヒロインは訳が分からないままそれぞれの世界に登場する人物たちに命を狙われていくので、ひたすら逃げ回ります。

で、その世界観がこれまた非常にシュールで。ミツコの世界で吹く風は人を真っ二つに切り裂くほどの威力で、修学旅行中のバスにのっていたミツコ以外の乗客全員が風によってバスごと首チョンパされます。
いきなり見知らぬ女子校にワープしたかと思うと、今度はそこの女教師たちがマシンガンを持ってJKたちを殺しまくるという超シュールな展開で、とにかく血がドバドバ飛んで人間たちはバラッバラになります。

女子校に登場するキャラで「シュール」というなんともいえない名前の子がいて、「世の中はシュールなんだ!」みたいなメタセリフを吐いたところで既視感を覚えたのですが、「マジすか学園」でした。そのキャラの特徴を表わすキャラ名を与えて、それにそった演技をさせる。まぁ、作品通してすべてがシュールだよってメッセージを序盤でもう言っちゃおう的な。

で、さくっとネタバレすると、これ全部ゲームの中のお話で、このゲームをレトロなテレビとアーケードスティックでぐりぐり遊んでるジジイキャラ(特殊メイクを施した斎藤工)がいて、そのジジイのところにミツコがいかに辿りつくかっていう、ループものの典型みたいな内容でした。

どのヒロインの世界でも共通して出てくる友人Aがいて、ループものでいうところの「神の視点」を持つAが「ここじゃない別の世界にたどりつけ!」と主人公に語りかけるのですが、最終的にこのAの両腕から赤と青の導線が伸びてくるんですよ。
え、これ赤と青どっちか選べ的なヤツ?と思ったら、「これを思いっきり引っ張って、私を引き裂けば正しい世界にたどり着ける!」って。え?いやいや、もう劇場の中でもプークスが漏れる勢いでしたよ。

ヒロインは泣きながら友人Aを真っ二つに引き裂き、見事すべての元凶であるジジイのもとにたどりついて、「もうお前の思い通りにはならねえええ!」とばかりに自害してめでたしめでたし…。

という、ツッコミどころと笑いどころが混在しすぎてどこからため息をつけばいいのか分からない展開でしたが、ジジイの世界線にたどり着くまではモブ含めて全キャスト女性なんですよ。これがまた異様な光景で、なんとなく危うい雰囲気をカモしつつ、ジジイのいる世界では今度は男しかいないという、これまたアッー!!な雰囲気で、何を表現しようとしているのか分からない感じがまた乙でした。

で、最後ジジイとミツコが対峙したところで、白ブリーフパンイチの斎藤工(高校生)が登場するんですよ。つまり、ジジイの工と高校生の工が同時に登場するっていう。劇場には10代の学生もたくさん来ているわけで、近くにいるJKから「キモー」ってリアルに声が挙がるくらい謎展開でしたね。とにかくこの作品、映画は静かに見るというマナーを守らせてたまるかとばかりに、観客が思わず口を開いてしまう超展開の連続で。


3D IMAXマッドマックスは超絶面白かったし、金曜ロードショーのおおかみこども非常に良かった。今度は「バケモノの子」か、ほとぼりが冷めてきたであろう「ラブライブ!」あたりでも見に行こうかと思った矢先に、コレですよ。もうこれ見た後に感動とか無理ですし、これ1本でお腹いっぱいになります。


バケモノの子→リアル鬼ごっこの順で見てしまうと、Fateとプラスティックメモリーズの最終回の余韻をうたプリ最終回で全部吹き飛ばされたときのような感覚に陥ることでしょう。


と、散々好き勝手書いてきましたが、最後は不思議と「イイハナシダナー」と思える後味の良さがあります。これまでと違うトリンドル玲奈さんの新しい魅力というのは良く分かりませんでした。

 

ずんぐりフォルムで簡単に作れる「メカトロウィーゴ」プラモがイイ感じ

メカ・ロボット

私の大好きな「メダロット」の生みの親であるほるまりん先生が出展するということで、最近「AK GARDEN」というミニチュアのコミケみたいなイベントに行ってきました。ほるま先生はマンホールのフタを並べていたので、思い入れがあるというフタと、電○公社風のフタの2つを買いました。

 

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そんなほるま先生が、ほるまりんの社長ブログ | メダロットDSの中で、メカトロウィーゴを取り上げていました。なんだかずんぐりしてサクラ大戦の光武みたいなフォルムでかわいらしいです。

 

ガレージキット→玩具→プラモデルとどんどん商品展開が広がっているようで、プラモになってるなら早速組み立ててみようと。

 

新宿や池袋などで量販店の玩具売り場を回ったのですが見つからず、結局ずらりと並んでいたアキバのイエサブで買いました。ちなみに、最初から組み上がっている「35メカトロウィーゴ あか」も一緒に購入。当然こちらの方が重厚感があり、光沢もあります。

 

35メカトロウィーゴ あか

35メカトロウィーゴ あか

 

 

私はガンプラなどを組み立てることはなく、プラモは昔からメダロットくらいしか触ったことがありません。メダロットのプラモは最近(といっても2013年ごろ)、メタビーロクショウ、シアンドッグ、サンジューロなどをコトブキヤから出していましたが、ウィーゴより大きいのもあり、組み立ては少し難しかったです。パーツ同士がうまくはまらなかったり、バランスが取れなかったり、後から部品が外れてしまったり。

 

 

私が中学生のころにタカラが出していたバトルメダロットというシリーズがあるのですが、そのメタビーやスミロドナッドなんかはサイズや難易度もちょうどよく、クオリティーも素晴らしくて好きでした。ティンペットにパーツをはめ込むデュアルモデルというシリーズもありました。なんだか今になって無性に集めたくなってきましたが、オク以外でどこかいい店はあるのでしょうか…。

 

 

そして肝心のウィーゴですが、全長は中指ほどの大きさしかないので、初めて作る人でも2時間あれば完成します。

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各パーツもしっかりとはまり、そつなく動いてくれます。そしてなにより、自分が今ウィーゴを組み立てているんだという全能感を得られるのがプラモのいいところですね。腕、脚関節のほか、手や頭部、胴体も開くので中にちっちゃい人間を入れて遊ぶこともできます。

 

そもそもウィーゴは、

過疎地での児童の通学や、各種レクリエーションに使用される事を想定して作られた、世界最小サイズのメカトロボット

 

www.sen-ti-nel.co.jp

という設定のようです。人が乗ることを前提としたロボットなので、コックピットもあります。

 

Twitterを見るとウィーゴを使ったさまざまな写真ががっていて、メカトロウィーゴを作った小林和史さん(@kobax27)のRTからチェックできます。リラックマやポーズ スケルトンなどで有名なリーメントの小物と合わせるとよりイイ感じに箱庭遊びができそうです。個人的にはポーズスケルトンの畳セットや学校セットなんかが味わい深い。柔軟に関節が動く骸骨のフィギュアも魅力的です。

 

ポーズスケルトンアクセサリー 畳セット

ポーズスケルトンアクセサリー 畳セット

 

 

 

ポーズスケルトンアクセサリー 学校セット

ポーズスケルトンアクセサリー 学校セット

 

 

塗装やアレンジが苦手なガチ勢じゃない私でもミニチュア食品などのいわゆるキャンディートイを使ってお手軽に遊べるのがうれしい。

 

ウィーゴは会話はできるのだろうか?時速どれくらいで動く?暴走する危険はない?耐久性は?メンテナンスはどうする?バッテリーはどれくらい持つ?重さは?素材は?などなど、いろいろ妄想力が膨らむ世界観があります。

 

最近のロボットは人工知能搭載で賢いとか、すごい速さで動くとか、感情を持ち、なおかつ人の感情を理解するとか、まぁいろいろありますが、人が乗れるっていうのがいいですね。しかも、児童用っていうのが、児童ではなく大人の心をくすぐってくる何かがあります。あぁでも学習を支援するという意味では、クラウドAIを搭載したり、IBMのワトソンみたいなものと連携したりすると、役立ちそうです。

 

先日東京おもちゃショーで高さ4メートルほどのクラタスも見てきたのですが、あれもコックピットが開いて人が乗れるんですよね。でも、あれほど巨大ではないサイズ感で、おなかがぷっくりしている感じがいいんでしょうね。

 

クラタス スターターキット

クラタス スターターキット

 

 

メダロットのプラモ復活も首を長くして待つ次第です。